メルターの便利な使い方
メルターの便利な使い方
メルターは「貼るしつけ」という新発想から生まれた熱接着糸です。
布と布の間にはさんで、スチームアイロンを当てるとぴったり接着。
手間のかかる手仕事の下準備や仮止めのイメージを大きく変えました。
メルターの使い方
布と布を貼り合わせる糸の接着剤 いつもの手仕事がもっと簡単に
熱で溶けて接着剤のように働く機能性糸。
まち針やしつけの手間を省いてくれるので、驚くほど作業がはかどります。
糸状なので、扱いがラクで、手を汚さないのもポイントです。
基本の使い方
まずはメルターの基本の使い方から
①ボビンから糸を引き出し、布と布の間にメルターをはさみます。
②スチームアイロン(130~160℃)で接着する部分を5~10秒ほど強く押し当て、メルターを溶かして接着します。
③メルターの糸端をアイロンで溶かして糸を切ると、接着の完了です。
裾上げの使い方
折り返した部分にメルターをはさんで仮接着。
このままミシン縫いやまつり縫いで仕上げます。
まち針を使わないので、スムーズに縫うことができます。
ファスナー、ポケットつけの使い方
①ファスナーと布の間にメルターをはさんで仮接着。
しつけをかける必要がないうえ、ゆがまずきれいにつけられます。
②ファスナーつけと同様にして、ポケットの縫い代部分と土台布の間にメルターをはさんで仮接着。
ズレを気にせずに固定できて、柄合わせも簡単。角やとがった部分も美しく仕上がります。
アップリケの使い方
アップリケ布と土台布の間にメルターをはさんで仮接着。
しつけやまち針不要なので、カーブの多いアップリケもぴったりきれいにとめることができます。
パッチワークの便利アイテムとしての使い方
①パッチワークのキルティング前のしつけ縫いをはぶくことができます。
キルト綿全体にメルターを置き、裏布をかぶせてアイロンで接着。表布も同様の方法で接着します。
あとは、キルティングをするだけ。布とキルト綿がずれないので、縫いやすく、全体が固くならないので針通りもスムーズ。
②ヘキサゴンを形作るときにメルターを使うと、アップリケがラクになります。
ミシンでの使い方
ミシンの下糸ボビンにメルターを使い、上糸は普通の糸で縫います。
下糸のメルター部分を熱接着した後、上糸を取り除くことで、仮止めが簡単にできます。
メルターの Q&A
Q1.接着を修正したいときは、どうはがせばいいでしょうか?
A1.
貼り直したい場合は、もう一度アイロンで熱を加え、熱いうちにはがします。接着したメルターを完全に取り除きたい場合は、アルコール(エタノール)を別布に含ませてはがした箇所に当ててください。
※ただし、生地によってはシミになる場合があるので、あらかじめ目立たない部分などで試してからお使いください。
※アルコールを使用する場合は、必ず火の気のないところで行い、窓を開けて換気をしてください。
Q2.メルターはどのような生地にも使えますか?
A2.
①シリコン樹脂などで防水した生地は蒸着しにくいことがあります。
②アクリルなど融点の低い生地はアイロンの熱で収縮したり溶融する場合があります。
③薄地や目の粗い織物、編地はメルターがしみ出ることがありますので、少なめにご使用ください。
Q3.メルターの使い方にコツはありますか?
A3.
スチームアイロンもしくは霧吹きで生地を湿らせてからご使用いただくと、接着力が増します。
糸屋さん
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