縫い糸の強さ
JISで定められた強さの基準
縫い糸にはある程度の力で引っ張っても切れない強さが必要です。細い糸ほど弱く、太い糸ほど強いのは当然ですが、それぞれの太さの縫い糸にどの程度の強さが必要であるかの「強さの基準」がJIS(日本工業規格)で定められています。JISの基準は標準的な目安であって「最高のレベル」を表すのではありませんので、JISの基準を上回る品質の縫い糸もたくさんあります。
素材別では一般に合成繊維、絹、綿の順に弱くなります。合成繊維は、もちろん品種によって強さに差はありますが、縫い糸の中では最も強く、経時変化もしにくい素材です。
フジックス縫い糸の実際の強さとJISの基準
品種 | 強さ | 強さの基準(JIS) | ||
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(gf) | (N) | (gf) | (N) | |
キングポリエステル#50 | 1,400 | 13.7 | 1,010 | 10.0 |
ファイン#50 | 1,320 | 12.9 | 1,010 | 10.0 |
タイヤー絹ミシン糸#50 | 950 | 9.3 | 800 | 7.9 |
キングフィット#50 | 1,200 | 11.8 | 1,010 | 10.0 |
キングスパン#60 | 1,100 | 10.8 | 900 | 8.9 |
シャッペスパン#60 | 1,280 | 12.5 | 900 | 8.9 |
糸の強さは3つの方法で測定
糸の強さは右図のような「引っ張り強さ」「引っ掛け強さ」「結節強さ」で測定します。
繊維の強度は、吸湿の程度によって異なるので、温度と湿度を一定条件に保って測定されます。