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知る・楽しむ

縫製トラブル防止のために

縫う前に確認を

縫製を始める前に注意したいことは、縫い糸が縫製品に正しくあっているかどうかを確かめることです。縫い糸の種類をよく確かめずに手近にあるものを無造作に使ってしまい、縫いにくくて苦労したり、縫い上がりがしっくりしないという結果になって後悔する人が多いようです。
縫い糸は正しく選んで、楽しい縫いものを始めましょう。

ラベル表示

縫い糸には下図のようなラベルがついています。使用前には番手及び色番を確認しましょう。

ラベル表示

保管方法

縫い糸の保管には以下の点に注意しましょう。

  • ホコリ・汚れの防止のため、紙箱の中等に収納すること。
  • 変色防止のため、直射日光のあたる場所に置かないこと。

糸切れ防止

  • 上糸を正しく通し、上糸・下糸の糸張力を適切に調整してください。
  • ミシン速度が上がりすぎている場合、可能な限りミシン速度を下げてください。
  • 糸の太さにあった針を選び、針の先端がつぶれたり曲がったりしている場合は新しい針に交換してください。

シームパッカリング防止

シームパッカリング(以下パッカリング)とは写真のように、縫製時にできる縫い縮みのことをいいます。つまり、縫った時にミシン目にできる縫い縮みやひきつれによる歪みによって発生します。
縫い糸の張力が強すぎた時に、生地の織り組織がひきつれることによって発生します。

パッカリング


  • 下糸張力を最小限の張力にし、上糸は下糸に合わせた張力に設定します。
  • 細く、すべりの良い糸、伸びの少ない糸を使用します。
  • 縫い目のピッチをできるだけ大きくします。

パッカリング


また、針が貫通するときに生地の織糸が周囲に押し広げられたり、針の上昇・下降時に針とともに生地がたわむときに発生します。

パッカリング


  • 針貫通時、生地との抵抗を極力小さくするため、針と糸をできる範囲で細くします。
  • 針落ち部や押え裏の逃げ溝を小さくして生地のたわみを防止します。

※織り密度が高い生地はパッカリングが発生しやすいので、特に注意が必要です。

キングフィットはパッカリング防止用に開発された糸です。

パッカリング